沖縄県豊見城市のコミュニティFM局 株式会社FMとよみ
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2026.08.14

本日の「絵本と童謡」のゲストは!!

2026年 全沖縄戦没者追悼式典(6月23日)沖縄慰霊の日で「平和の詩」を朗読した
  • 豊崎中学校2年生の「亀谷琉奈」さんがゲストにいらっしゃってくださいました。
  • 琉奈さんは「生きたいと願った証」という詩を朗読しました。
  • 写真右下が琉奈さん  ご家族でスタジオを訪問してくれました。
  • 朗読全文
  • あの日の沖縄には 青い海も 優しい風もなかった 空は黒く 地面は揺れ 人々の叫び声が絶えなかった
  • 爆撃の音が 心まで壊していく まだ若かった曽祖母は 小さな体で必死に走った 血だらけの道を 倒れた人たちの横を もう動かない人を見ながら
  • 涙を流す暇もなく ただ生きるために
  • そして 愛する夫の命を案じながら 「お願い 生きていて」 その想(おも)いだけを胸に 足がもつれても 呼吸が苦しくても 転びそうになっても 前へ前へと走った
  • しかし その願いは もう二度と届かなかった その時のことを話す曽祖母の声は 今でもとても優しい でも 私は知っている その優しい声の奥に 今も消えない悲しみがあることを
  • 細い足 しわしわの手 小さな背中 長い年月を生きてきたその姿を見るたび 私は戦争の重さを感じる そして 曽祖母の右足には 今も傷が残っている
  • それは 戦時中 自分で引っ搔(か)いた傷 灰色の空の下 爆撃の音が鳴り響く 恐怖と不安でいっぱいになり 右手に握った石で 自分の右足を何度も何度も引っ搔く 気づけば手も足も血だらけだった 私が真実を知った時 胸が締めつけられた どれほど怖かっただろう どれほど苦しかっただろう
  • 生きたい 死にたくない その想いだけで 曽祖母は必死に生き延びた 戦争は人を傷つける 体だけじゃない 心まで壊してしまう 家族と笑う時間 友達と過ごす日々 「また明日ね」と言える幸せ そんな当たり前を 全て奪ってしまう
  • でもそれは 当たり前なんかじゃない 血と涙の中を生き抜いた人たちが 命を繫(つな)いでくれたから 今の私たちがいる もし曽祖母が あの日 走っていなかったら
  • もし あの日 命を落としていたら 私はここにいなかった 曽祖母の右足の傷は ただの傷じゃない 「生きたい」と強く願った証 「戦争は二度としてはいけない」 という叫び 私はその想いを
  • これから先も伝えていく もう誰にも 血だらけの道を 走ってほしくないから
  • もう誰にも 愛する人の命が奪われることに 怯(おび)えてほしくないから もう二度と 沖縄の空を戦争で 染めてはいけないから 平和は当たり前じゃない たくさんの人の涙と苦しみと 「生きたい」という願いの上にある だから私は忘れない
  • 沖縄戦で苦しんだ人たちを 愛する人を守ろうとした想いを 泣きながら生き抜いた人たちを
  • そして 曽祖母の右足の傷を 「生きたい」と願った証の傷を 平和な未来へと繫いでいくために